曹洞宗(そうとうしゅう)はお釈迦さまをご本尊とし、歴代の祖師が相承(そうじょう)してこられた御仏(みほとけ)の教えにしたがい、正しい信仰生活を送ることを宗旨としております。
両祖として仰ぐ道元(どうげん)禅師(ぜんじ)と瑩山(けいざん)禅師(ぜんじ)は、坐禅を中心とした生活の全てが御仏の行いであり、その功徳を普(あまね)く人々に回(めぐ)らせなさいとお示しくださいました。多くを求めてしまう生き方を見つめ直し、自己をつつしみ、ともに思いやり、分かち合う心豊かな社会の実現を、常に望んでおります。
今、私たちの心は不安に苛(さいな)まれて止(や)みません。絶えることない凄惨な事件や争いに胸を痛め、災害に涙し、他者との関わりに思い悩むような、苦悩に満ちた社会を生きております。
こうした世の中にあって、お釈迦さまと両祖さまは、いかにして心やすらかに生きるかをお示しくださっています。御仏(みほとけ)の前に静かに坐り、ご先祖様に思いをよせて掌(て)を合わせ、身心(しんじん)を調(ととの)えて、一仏両祖の教えを今こそ実践して参りましょう。
南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)
南無高祖承陽大師道元禅師(なむこうそじょうようだいしどうげんぜんじ)
南無太祖常済大師瑩山禅師(なむたいそじょうさいだいしけいざんぜんじ)