令和3年度教化指導員研修会

令和3年6月9日、10日山口市湯田温泉「常盤」にて令和3年度教化指導員研修会を開催いたしました。コロナ禍ということもありビデオ会議「ZOOM」を使用し、現地とオンラインの併用にて宗侶の皆さんには受講していただきました。

 一日目の講師には法相宗大本山薬師寺録司 別格本山喜光寺副住職小林澤應老師による「心豊かに生きる~仏道修行の観点から学ぶコロナ時代の生き方~」の演題でご講義いただきました。
 小林老師は故高田公胤管長に随身され、また多くの参拝者や修学旅行生に説法をなされていたご経験から、今回の研修会でも一般の方に対しての布教説法という視点でご講義いただいた。このコロナ禍を生き抜くためには「内観」、自己を見つめていく事が大切であると、坐禅にも通じるお話をしてくださいました。また師匠から弟子へと「教える」ではなく「伝える」ということが仏道修行の徒弟教育については大事であると仰られたことが印象的でした。
 普段交流の少ない宗派の方をお招きしての講義は新鮮でもあり良い刺激になった講義でありました。

 続いて人権学習では山口県宗務所人権擁護推進主事の石井龍祐師にご講義いただきました。昨年から続く新型コロナウイルス感染症のパンデミックは人類に差別と偏見をもたらしてしまいました。「コロナ禍における差別から学ぶ」と題し各地でこのコロナ禍で起こった偏見や誹謗中傷などの差別事象を受講者にアンケートしてみんなで問題共有を図り、なぜうわさやデマに振り回され、差別が起こるのかという人間の根源的にな心理に向き合う機会となりました。私たちの心の在りようを点検し、誤った情報を拡散させないように私たち自身の冷静な対応が求められる今の時世であると考えさせられました。

 二日目は総合研究センター宇野全智師による「曹洞宗とSDGs~具体的事例を通じて「正見」と「信仰実践」の視点から考える~」と題しご講義いただきました。誰一人を取り残さないをスローガンに掲げ世界が目標に向かって動き出しています。宗門としても取り組みだしているところで、私たち一人一人がこの目標を理解し、具体的な実践を菩薩行として受け止め、次世代に明るい未来を残せるよう今を励まなければならないと思い致した講義でした。