平成27年度中国管区教化センター布教協議会・講習会

平成27年度中国管区教化センター布教協議会・講習会を、9月8日(火)~9日(水)岡山市アークホテル岡山に於いて開催しました。仏祖諷経、宗歌斉唱の後、本年正当の大本山總持寺二祖峨山韶碩禅師650回大遠忌の諷経をお勤めして開講しました。

講師には、曹洞宗特派布教師・福島市長秀院ご住職 渡邊祥文老師をお迎えし、講義Ⅰでは、「何をどのように説くのか - 仏法を説く」と題して、例話ありきではなく、きちんと法話の核を押さえて、聴者の皆様に仏教のみ教えは尊いと思っていただける組み立てを考えるようにとご指導を頂きました。
講義Ⅱ「現代社会と切り結ぶ - 現代苦に向き合う」では、常に社会に目を向けて、問題意識と学習意欲をもって人権感覚を磨いた上で法話に臨むように示されました。

2日目は「過去の差別から学び 今を観る」と題して、明治時代初期に岡山県北部で起きた「美作騒擾」と、私どもが平素使用している言葉の差別性やマイノリティーの視点から見た日本社会について、岡山県宗務所人権擁護推進主事、高梁市松岳寺住職 小形宏昭老師より、人権学習の講義をいただきました。
そして、例年通りに宗侶による布教実演を行ないました。本年度は、岡山県・広島県・山口県各宗務所より1名ずつが実演、それに対して統監・講師の渡邊老師、更に鳥取県・島根県第1・島根県第2宗務所各所長老師より講評をいただきました。

その後は、布教師実演として、教化センター布教師、高梁市万福寺ご住職 翁泰仙老師の法話を拝聴しました。
最後に、統監より参加者皆様に修了証を授与して閉講しました。