平成26年度青少年教化指導者研修会(6月18日~19日於:島根県)

6月18日(水)~19日(木)の両日、島根県松江市ホテル宍道湖に於いて青少年教化指導者研修会が開催された。

講演では、NPO法人セカンドチャンス!副理事長の高坂朝人氏を主たる講師としてお招きし、「償いの意味を考えながら償っていく」と題して、ご講演をいただきました。高坂氏自身の挫折から非行に走った経緯を説明され、最初は大人も社会も敵だと思っていたが、自身が特別養護老人ホームで働き始めて価値観が変わり、本当は味方で自分を生かしてくれることに気づいたと話されました。また、「非行少年と関わる現在の活動」と題し、立ち直りに必要な事や、現在活動中のNPO法人「セカンドチャンス!」は”まっとうに生きたい少年院出院者の全国ネットワーク”と掲げて少年院出院者が経験と希望を分かち合い、共に成長することを目的とした団体であることを紹介され、交流会・合宿等の取り組みをお話しいただきました。

人権学習では、熱田・廣澤法律事務所の廣澤努弁護士をお招きし、「自死遺族支援に携って」と題してご講義をいただきました。先ずは法律の観点より、基本的人権とは侵すことの出来ない永久の権利であり、それは多数決によっても奪うことの出来ない大切なものであると説明されました。そして、従来は「自殺」という表現を用いていたが言葉の印象の悪さから「自死」と称する様になった。それでは予防力が弱いという人もいるが、防止活動が徹底すれば補えることであり、何よりも残された家族の気持ちを優先すべきであるとお話しいただきました。

2日目には、T2Styleのヨガ講師、田中禎子氏・吉岡かおり氏の両氏により「寺ヨガのすすめ」と題して、ヨガの講義と実践をしていただきました。最初に田中氏より、ヨガの歴史や効果、注意点の講義をしてしただき、特に以前はヨガというと瞑想的なものが多かったが、最近ではフィットネス的なヨガが多くなってきたこと、無理なく体幹の安定感を増すことが出来るとして、プロスポーツ選手も多く取り入れていることを紹介されました。次に吉岡氏の指導の下、ヨガの実践を行った。始める前は身体の柔軟性を心配する声が多かったがその点の問題は無く、静かな動きでも相当体力を使うことが分かりました。参加者は疲れた表情の中にも、日頃のストレスが解消できるとの声が挙がっていた。

最後に「寺ヨガ」を既に行っている参加者から、実際のプログラムや注意点をお話しいただきました。
参加者:46名