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統監一言法話

梅 

7月初旬に、毎年梅をつけます。昨年は、自坊の梅を取る時期をのがし、あきらめていましたが、青梅をたくさんいただきつけることができました。
青梅が熟し良い香りを放ち始めるころ、お塩とお供えのお砂糖をまぶし重しをします。日差しがきびしくなる頃、梅酢から取り出し昼は光に当て、夜は軒下で夜露にあてます。かわいた梅が夜露で少しふくらみ、小さな水玉を吹いています。三日間繰り返しまた、しその葉と梅酢に戻します。お店の梅干しも美味しいのですが、自分でつけた梅は思いが有ります。朝ご飯と一緒に、又、おにぎり、梅肉になります。思うだけで頭の中はあったかいご飯と梅干しか浮かび、口の中はすっぱくなります。
道元禅師さまは、正法眼蔵 梅華の巻で梅について示され、曹洞宗は、梅花流ご詠歌を唱えています。
厳寒での雪中の早梅は、寒さに耐えながらも花は咲き輝いています。
厳しい寒さの中、早梅の花が春の訪れを伝えてより、新緑、そして青梅、梅干しと、春夏秋冬、気づかぬうちに私たちに寄り添っているように思います。さらに梅への思いが増してきます。

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